【会場レポート】関西初開催のフランチャイズ・ショーが開幕!75社が出展し盛り上がりを見せた初日の会場をレポート

関西初開催のフランチャイズ・ショーが開幕!
75社が出展し盛り上がりを見せた初日の会場内をレポート

日本最大級のフランチャイズの祭典として、毎年賑わいを見せる「フランチャイズ・ショー」。2021年の今年は、3月の東京開催に続いて関西で初開催。10月28日(木)〜29日(金)の2日間、インテックス大阪5号館で「フランチャイズ・ショー大阪2021」が開催されています。

お祭り気分は東京も大阪も変わらず、会場には75社ものフランチャイズ本部が全国から集結。フードサービスや学習塾、ハウスクリーニング、美容系サービスはもちろん、コロナ禍で注目を集めているゴーストレストランやグランピングなど、出展内容は多岐にわたります。

この記事では3,857人が押し寄せた初日の「フランチャイズ・ショー大阪2021」を徹底レポート。会場の様子をお伝えするのはもちろん、注目のフランチャイズ本部や来場者への突撃インタビューも実施。興奮冷めやらぬ会場の様子をそのままレポートしていきます!

最終日となる、10月29日(金)も10時から17時まで開催していますので、興味のある方は直接会場までお越しください。

徹底した感染症対策で安心して来場できる

写真番号01

新規感染者数が落ち着いて日常をとり戻しつつあるとはいえ、「フランチャイズ・ショー大阪2021」はコロナ対策もばっちり。

写真番号02
アルコール消毒はもちろん、検温をしてから入場します

オープンの10時とともにさっそく会場内に足を踏み入れると、すでに多くの来場者の姿を発見。会場マップを見ながら、どこを回ろうか悩むみなさんの真剣な表情が印象的でした。

新しい発見がいっぱい!フランチャイズ・ショー大阪の会場内を見て歩き

事前の準備は一切必要なく、ただ歩いているだけでも楽しいフランチャイズ・ショー。まずは、出展ブースの様子をいくつかピックアップして紹介します。

コロナ禍で注目されているグランピングビジネス

写真番号03

会場をうろうろしていると、ドーム型テントが張られたブースを発見。中を覗いてみると......

写真番号04
巨大な恐竜を発見!

「株式会社ゼンシン」がフランチャイズ展開するのは、キャンプとともにブームとなっている「グランピング」。三密を回避しながら外出自粛のストレスも発散できるレジャーとして、コロナ禍の今、大きな話題を呼んでいます。

写真番号05
InstagramなどのSNSによってグランピングがブームに

ターゲットとなるのは従来のアウトドアファンのみならず、リゾートホテルに宿泊するユーザー。同社いわく、グランピングの日本での認知度は4割ほど。今後、認知が広がるにつれてますます利用者が増えると予想しているそう。先行者利益を得るなら、今がチャンスのビジネスと言えます。

中食需要増でゴーストレストランが爆発的ブーム

コロナ禍によるデリバリー需要の増加が追い風になり、ますます盛り上がりを見せているのがゴーストレストラン。またの名を「バーチャルレストラン」ともいい、実店舗を持たず、デリバリーに特化して料理を提供する飲食店のことを指します。

写真番号06
コロナ禍でフードデリバリーが一般化

店舗や客席を持つ必要はなく、厨房施設さえあればオープンできるので、初期費用を抑えて開業できるのが魅力のひとつ。しかも、1店舗で複数の飲食ブランドを展開できることから、トレンドに応じてブランドを入れ替えられるのも魅力のビジネスです。

個人が独立開業で加盟するケースはもちろん、アイドルタイムや営業時間外を利用し、ゴーストレストランを開業する飲食店も増えています。

そんなゴーストレストランのフランチャイズを展開するのが「GCK(ゴーストセントラルキッチン)」。しかしGCKは、よくあるゴーストレストランとは一線を画したシステムを導入。いったい、どんなシステムなのでしょうか。

写真番号07
「GCK」のブースには人だかりができていました

一般的なゴーストレストランのフランチャイズの場合、スタッフの採用から集客、調理、売上管理、配達まで一貫して加盟店側が行います。一方GCKでは、これらすべてをフランチャイズ本部が担うため、加盟店側はブランドを作ってメニューを開発するだけ。メニュー開発まで一任できるパッケージも用意されているので、飲食未経験者が投資目的で加盟するケースもあるそう。

写真番号08

これまでのシステムを一新した、革新的なゴーストレストラン経営ができるとして注目を集めています。

メディアの注目を集めた、コロッケ氏が手掛けるあのコロッケ店も出展

写真番号09

デリバリーとともに盛り上がりを見せているのがテイクアウトです。おうちごはんの機会が増え、コロナ禍にはからあげ専門店が次から次へとオープン。そんな、からあげに続くブームになるか注目したいのがコロッケのテイクアウトです。コロッケの専門店「コロッケのころっ家」は、ものまねタレントのコロッケ氏がプロデュースしていることもあってすでに多くのメディアで紹介されているなど、圧倒的な注目を集めています。

写真番号10
コンセプトは「食卓に笑顔を。」

「コロッケ本人はこれまでテレビや舞台を場にみなさんに笑顔を提供していましたが、コロナの影響でその機会が軒並み減りました。そこで、ほかに何か違う方法でみんなを笑顔にできないかと考えたときに、以前から構想としてあったコロッケの専門店をオープンすることにしました」と、マーケティング室・室長の刀祢 一正さん。

コロナ禍の2021年2月に1号店となる「新小岩店」をオープンすると、その後も続々と新店舗をオープン。10月現在は5店舗を展開中で、2021年中にさらに5店舗以上のオープンを控えているそう。

「強みはブランド力です。コロッケ本人のネームバリューはもちろんですが、商品にもかなりこだわっていて。コロッケ本人がちゃんと試食を繰り返し、納得のいくコロッケだけを商品化しています」。

写真番号11
肉厚ジューシーでおいしそ〜

コロッケ氏が手掛けているのは商品のコロッケだけではありません。普段、店頭に置いてあるマスコットキャラクターも大きなこだわりを持って制作に取り組んだそう。

写真番号12
顔の大きさに注目!

「最初は顔がもう少し小さかったんです。でも、本人から『顔をもっと大きくしてほしい』という要望があって(笑)。いまの顔の大きさになりました」。

今後は3年で300店舗を目指して展開していくそう。コロッケブームに先乗りするなら、今が絶好のチャンス!

写真番号13
「ご来場、お待ちしております〜」

おいしいものがいっぱい!フランチャイズ・ショーは試食も楽しみのひとつ

フランチャイズ・ショーの魅力は、担当者から直接話を聞けるだけではありません。飲食系フランチャイズのなかには自社商品の試食を配っているブースもあり、商品を実際に口にできるチャンスなのです。

写真番号14
おいしそうなミートソースや......

写真番号15
熱々のスンドゥブや......

写真番号16
焼きたてのふわふわパンケーキや......

写真番号17
インスタ映えも狙えるバナナスムージーも

このほかにも試食できるブースは数知れず。フランチャイズ・ショーに来たら、試食も忘れずに堪能してくださいね!

新規感染者が減って外食フランチャイズも盛り上がりを見せる!

写真番号18

緊急事態宣言中はアルコールの提供ができず、苦戦を強いられる飲食店が多いなか、2020年11月に大阪で誕生した「レモホル酒場~生ホルモンと勝手にレモンサワー~」。"ネオ大衆"をコンセプトにレモンサワーとホルモン、通称 "レモホル"を低価格で楽しめると人気を呼んでいます。

写真番号19
テーブルの端に取り付けられているものとは......?

安いだけではないのがレモホル酒場のすごいところ。なんと、各テーブルにレモンサワーサーバーが設置されているので、待ち時間ゼロでレモンサワーを飲み放題(飲み放題はプラス500円/税別)。

写真番号20
セルフでレモンサワーを注ぐので、店員とお客の接触が少ない

さらに、タッチパネルで注文したり、セルフレジで会計をしたり。お客とスタッフの接触回数を大幅に削減するなど、ウィズコロナ・アフターコロナにマッチしたシステムを導入している点もポイントです。

写真番号21
タッチパネル注文や......

写真番号22
セルフ会計など、時代の最先端をいくネオ大衆酒場

思わずシェアしたくなるネオな雰囲気の店内に、多くの人が思わずパチリ。InstagramやTikTokなどのSNSで拡散され、若者からも注目を集めています。

フランチャイジー経験を活かしてオリジナルブランドを展開

写真番号23

3月の東京開催と同じくフードサービス系の出展が多いなか、とくに大きなブースを構えていたのが株式会社サンパーク。ブースのなかにはキッチンカーも鎮座していました。

写真番号24
車内の厨房ではパンケーキを焼き焼き

サンパークではじつに5つにもおよぶ自社ブランドをフランチャイズ展開。石焼ラーメンからパンケーキ、カレー、カフェまでさまざまなバリエーションを誇ります。

写真番号25
高木珈琲はコロナの影響をほぼ受けなかったそう

しかも、フランチャイズ本部としてだけではなく、さまざまなフランチャイズに加盟しているのがサンパークの強みのひとつ。つまり、フランチャイズ本部でありながらフランチャイズの加盟店でもあるのです。

「ロイヤリティをはじめとした数字面でも、加盟オーナーさんに寄り添ったパッケージ作りをしています。また、店舗の施工は本部で業者を指定するのではなく、加盟オーナーさんに自由に選んでいただいています。食材に関しては一部指定があったりメーカーで指定したりすることはありますが、本部が『絶対にここで』と指定することはありません」と、FC開発部・部長の吉田 正道さん。

写真番号26
取材に対応してくれた吉田さん

なかには本部指定の業者からしか仕入れることができず、経費が余計にかかってしまうケースも珍しくありません。

写真番号27
サンパークが展開する「マジカレー」は神田カレーグランプリで優勝した経験も

「本部指定の業者で施工や仕入れを行う場合、本来の値段が加盟オーナーさんには見えないことがあるんですよね。この値段が本当に適正なのか、と。サンパークではそれらの値段もすべて分かるようにしています。もちろん、これまで業者との取引がなくご自身で選定できない場合は、本部でご紹介もしています。その場合、1社ではなく5〜6社のコンペを経て、適正価格で施工や仕入れができる業者をご紹介しています」。

加盟オーナーの気持ちを理解し、寄り添ったパッケージでフランチャイズ展開するサンパーク。フランチャイズ加盟は本部の選定も重要な要素なので、本部の体質を重要視する方はぜひ直接ブースまで足を運んでみてくださいね!

疲れた目をケアする、目に特化したリラクセーション

写真番号28

会場を回っていて気になったのが、美容系のフランチャイズの数。3月の「フランチャイズ・ショー2021(東京開催)」でも美容系のブースが多い印象でしたが、今回の大阪開催でもその勢いは健在でした。

写真番号29
「目の美容院」のブースにはとくに多くの来場者が押し寄せていました

なかでも取材班が気になったのが、目に特化したリラクセーションサービスを展開する「目の美容院」。14年前にフランチャイズ展開をスタートし、現在は関東を中心に28店舗を展開中です。

「たとえば、東洋医学に基づいてツボに磁気を入れることで、血のめぐりがよくなって疲れがリセットされるんです。ブース内に体験コーナーも設置しているので、ぜひ体験しにお越しください」と統括本部長の臺 久実子さん。

写真番号30
臺さんが手に持っているものは......?

写真番号31
正解は目に磁気を入れる器具でした

「コロナ禍でスマホをいじる時間が増えて、目からくる頭痛や肩こり、顔面麻痺を起こしている方もいらっしゃいます。また、目元のシワやクマ、くすみ、乾燥などにも効果があるケアなので、こういったお悩みを抱えている方にも多くお越しいただいています」。

最近では男性のお客も増えてきたそうで、取材中も男性の来場者がまさに施術を受けている最中でした。

写真番号32
「う〜気持ちい〜」と至福のご様子でした

コロナ禍になってからの1年半だけで7店舗が新規オープンしているなど、大きな注目を浴びている「目の美容院」。いったい、どんな企業が加盟しているのでしょうか。

「法人さんの場合、たとえば美容院などすでにサロンを経営されている企業さま。既存のサービスにプラスアルファでサービスを提供したいということで加盟いただきました。1席を目の美容院用に変えるだけでサービスをご提供できるので、初期費用などを抑えられるだけでなく、ランニングコストもプラスでかからずに開業できます」。

写真番号33
施術中はあまりの気持ちよさに眠ってしまう人がほとんどだそう

美容系フランチャイズは数あれど、目に特化したサービスは聞いたことがありません。コロナ禍で目の悩みを抱えている人が増えているいま、ほかとの差別化を図りたいサロン経営者は必見です。

みんな大好き!カプセルトイの専門店がフランチャイズ展開をスタート!

写真番号34

コロナで注目を集めた業界もあれば、時代を超えて人気の業界もあります。それは、カプセルトイです。

写真番号35
マシンに硬貨を入れてハンドルをガチャガチャ回すと......

写真番号36
景品入りのカプセルが落ちてくる。もはや説明不要のアミューズメント

遠い昔は駄菓子店の軒先に置いてあったカプセルトイですが、いまや大型のショッピングモールの一区画に大量に設置されている光景も珍しくなくなりました。その正体は、カプセルトイの専門店「ガチャガチャの森」です。

「カプセルトイの市場規模は20〜30年間ずっと300億をキープしています。少子高齢化ということで縮小しそうですが、根強い人気で人気は現在も健在です。ガチャガチャの森は直営で52店舗を展開中で、平均600台、多いと1000台以上のカプセルトイを設置している店舗もあります」と長友伸二代表。

写真番号37
「池袋サンシャインシティアルタ店には1240台設置しています」

しかし、なかには「カプセルトイ=子どもが遊ぶためのもの」と勘違いしている人もいるはず。筆者も少なからずそう思っていましたが、「以前は小さいお子さんが遊ぶためのものでしたが、7年くらい前に『コップのフチ子』が爆発的ブームになり、大人が改めてカプセルトイをするきっかけになって新しい客層を開拓しました。それに合わせて当社も、軒先から店舗型に移行したという経緯があります」。

つまり、昔は子ども向けのアミューズメントだったカプセルトイですが、いまとなっては子どもはもちろん、大人も夢中になって遊ぶアミューズメントに進化したということ。

写真番号38
ラインナップを見ているだけでも楽しいんですよね〜

人気のカプセルトイについて聞いてみると、「常に新しい商品が入ってはなくなってを繰り返すので、本当に人気の商品は登場から1週間で市場から姿を消すことも珍しくありません」。

これもみんながカプセルトイに夢中になる理由のひとつ。気になるカプセルトイがあると、ついつい財布の紐が緩んでしまったことのある人も多いのではないでしょうか。

写真番号39
気軽に遊べるのも人気の理由

そんなカプセルトイの専門店「ガチャガチャの森」が2022年からフランチャイズ展開をスタート。「ガチャガチャの森」を一緒になって大きくしていくまたとないチャンス。気になる方は、この機会にぜひご来場ください。

写真番号40
不要になったカプセルはリサイクルされるそう。エコな取り組みも◎

ブースだけでなく、公演やワークショップも見どころ!

写真番号41

フランチャイズ・ショーでは、会場内の一角でフランチャイズ本部による公演やワークショップを実施しています。初日の28日(木)は、ワークマン加盟店推進部 部長 八田博史氏による「ホワイトフランチャイズ~善意と信頼の輪の広がり~」についての公演がありました。

写真番号42

ソーシャルディスタンスを目的に席数を少なめにしているものの、公演中盤にはほぼ満席とワークマン人気を実感する結果に。公演ではワークマン女子をはじめとする客層拡大への取り組みや、加盟店の自主性を尊重して信頼の輪を広げていく取り組みなどを紹介。なかには、スマホを取り出してスライドを撮影する来場者の姿もありました。

写真番号43

「興味はあるけどブースに話を聞きにいくまででもない......」「まずは大枠を聞いてから検討段階に入りたい」という方には、この公演がおすすめです。2日目の29日(金)も、コロナ禍で注目を集めているゴーストレストラン事業に関するワークショップなど、複数開催が予定されています。

フランチャイズショー大阪の来場者に突撃インタビュー

平日にもかかわらず、多くの来場者が押し寄せた「フランチャイズ・ショー大阪2021」。はるばる栃木県からお越しいただいた、法人の担当者ふたりにインタビューしてみました。

写真番号44
ご協力ありがとうございました!

東京開催のフランチャイズの展示会には足を運んだことがあるということですが、「フランチャイズ・ショー大阪は想像していたよりも多くの人が来ていますね。オンラインでも情報収集はできますが、リアルのイベントだと担当者の方と直接会って話を聞けるのが魅力です」。

時間が許す限り、多くのフランチャイズ本部と話をできるのがフランチャイズ・ショーの最大のメリット。少しでも気になるフランチャイズがあったら臆せず突撃するのが正解。遠慮は禁物です!

「飲食事業などを展開しているのですが、事業多角化を検討していて。いろいろなフランチャイズが出展していましたが、なかでも飲食系と結婚相談所が気になりました。実際、話を聞いて、加盟の検討段階まで進みましたよ」。

インテックス大阪5号館でお待ちしております!

関西でははじめての開催となる「フランチャイズ・ショー」。75社ものフランチャイズ本部とビジネス支援事業社と直接話ができるめったにないチャンスです。

本日、10月29日(金)も10時〜17時まで開催しています。フランチャイズ加盟を検討している、または興味がある方はインテックス大阪5号館までお越しください。お待ちしております!

【この記事を書いた人】
幸谷 亮(こうや・りょう)
フリーライター・編集者。フランチャイズWEBリポートなど多くのWEB・紙媒体で執筆。前職はフランチャイズ本部の開発担当。

(※会場レポートをpdfでご覧になる場合はこちら