2019年3月6日 会場レポート
未来のオフィスを支える情報技術とファシリティを提案する新規企画。流通業を中心に、昨今テクノロジーの変化が著しいオフィス分野に特化した特別テーマ展示となっている。「実践!業務効率化・自動化」「進化する企業の人づくり」「未来の快適職場づくり」の 3 つのテーマで話題の RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、や HR テクノロジーなどオフィス変革・働き方改革に関する製品・ソリューションを集中的に取り上げている。
実際に展示会場を巡ったレポーターが、製品を体験したり、説明を聞いたりしたブースを紹介。
【おかん】
「1品 100 円のぷち社食」サービスをうたう「オフィスおかん」を引っさげて、日経メッセに初出展したおかん。社内に冷蔵庫・専用ボックスを設置しておけば、お惣菜やご飯などの食事を定期的に届けてくれる。
スペースと電子レンジさえあれば、初期費用0円で社食サービスが始められるらしい。時間を選ばずいつでも健康的な食事を摂ることができ、ランチ難民問題も解決しそうだ。加えて、オフィス内で食事をする社員が増えることで、社内のコミュニケーションも活発になるという。
すでに 1,500 社以上の企業が導入しているとのこと。規模の大きなオフィスにも対応する自動販売機タイプも展示されている。
【同志社大学知的システムデザイン研究室】
テクノロジーが、どこまでオフィスを進化させるのか----。その一つの答えを見せてくれるのが、同志社大学知的システムデザイン研究室のブースだ。
「擬似窓システム」は、野外のライブ映像や場面に合わせた静止画・動画を、高輝度ディスプレイによる擬似窓に表示。今回のデモでは海辺の景色が広がっており、快適な空間を演出していた。
ブース内で体感できるのが、多様な知的照明制御システム。各席ごとに好みの色・明るさに調整できたり、照明によって体感温度を制御したりといった、新丸の内ビルディングや六本木ヒルズ森タワーなどに導入さ れている最先端のシステムを見ることができる。
他にも、音声対話型会議予約システム、配席・在離席管理システム、人流計測システムなど、オフィスの可能性を広げる技術の数々が展示されている。
【オムロン ヘルスケア】
「心停止で倒れる人の命を一人でも多く救いたい」、その思いを込めて、AED を扱うオムロンヘルスケアが日経メッセに初出展した。今や AED はオフィスの必需品になりつつあるが、多くの人が出入りする商店・店舗にも AED の導入を広めたいという。
オムロンの AED は、あるドラッグチェーンの全店舗に導入されているが、使用例の 8 割は、人が店に駆け込んできたケースなのだそうだ。助けを求めに入りやすい店舗に AED が導入されていることの意味は、非常に大きい。
オムロンの AED は、本体カバーの上から電源を入れることができ、初動の貴重な時間を短縮できる。国内メーカーの中で最小・最軽量とのこと。ブースでは実際に AED を操作することもできる。
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